保険料を計算する

労災の加入証明書はいつもらえる?加入日の決まりと団体ごとの発行時期

現場に出す労災保険の加入証明書は、一人親方やフリーランスの場合、多くが加入した団体から出るものです。書ける加入日は早くて申請の翌日で、発行の早さは団体ごとに違います。

労災のミカタ編集部 / 更新

証明書に書ける加入日は早くて申請の翌日

一人親方などの特別加入は、団体が労働基準監督署を通して労働局長に届け出て、承認を受けた日から効力があります。承認される日は、届出の翌日から30日以内で加入を希望した日です(出典 厚生労働省 特別加入制度のしおり(一人親方等用))。さかのぼっての加入はできません(出典 北海道労働局 特別加入制度の手引き)。

証明書に書ける加入日も、この承認の日からです。(「今日から入っていることにしてほしい」と頼まれても、制度上できません)現場に入る日が決まっているなら、その前日までに承認される日を希望日にして申し込みます。

労働局の通知書は団体に届き、本人には団体が証明書を出す

労働局は加入を承認すると、「特別加入承認 兼 特別加入者の給付基礎日額決定 通知書」を出します(出典 北海道労働局 特別加入制度の手引き)。申請をしたのは団体なので、この通知書は団体あてに届きます。

現場に出す「加入証明書」「会員証」「加入者証」などは、この承認をもとに団体が発行しているものです。厚生労働省の資料には、加入した本人に渡す証明書の決まった様式は見当たりませんでした。名前も書かれる項目も団体ごとに違います。

元請から項目の指定があれば申込みの前に伝える

現場から求められることが多いのは、加入者の氏名、団体の名前、加入した日、労働保険番号、業種などです。現場によって求める項目が違うので、元請から書式や項目の指定があれば、それが載った証明書を出してもらえるかを申込みの前に団体へ聞いておきます。

発行の早さは当日から数営業日まで団体ごとに違う

編集部が公式サイトを見た範囲では、申込みの当日に加入証明書やWeb会員証を出す団体、翌日に発送する団体、3営業日ほどで出す団体、カード型の会員証を出す団体などがありました。証明書を発行すると公式サイトに書かれていたのは27の運営元です(書かれていない団体が出さないという意味ではありません)。

実務で行き違いが起きやすいのは、「最短即日」の案内です。証明書や番号の通知がその日に出ても、補償が始まる加入日は翌日以降になります。(現場の初日に間に合うかは、証明書の日付ではなく加入日で考えます)

急ぐときに団体へ聞いておくこと

  • 何日の何時までに申し込めば、何日付けで加入できるか
  • 証明書はいつ、紙とPDFのどちらで出るか
  • 支払いを確認してから発行するのか
  • 再発行や追加の発行に費用がかかるか

加入までの目安や証明書の発行は、一人親方の団体の一覧でも公式サイトで確かめた範囲で載せています。

4月をまたぐと新しい年度の証明書が要ることがある

特別加入は4月から翌年3月までの年度ごとです。翌年度も続けると、団体の更新手続きのあとに新しい年度の会員証などを出し直す団体があります。現場から最新の年度の書類を求められることもあるので、更新の時期に団体へ聞いておきます(年度更新で加入者がすること)。

補償の範囲は加入のときに申し出た業務の内容で決まる

証明書は加入していることを示す書類です。補償の範囲は、加入のときに申し出た業務の内容で決まります(出典 厚生労働省 特別加入制度のしおり(一人親方等用))。現場でする作業が申し出た内容から外れていると、事故のときに補償の対象か判断が分かれます。仕事の中身が変わったら、団体を通して変更届を出しておきます。(証明書を出したから安心、とはならない点が見落とされがちです)

最後に

労災の加入証明書は、承認の日以後の加入日で、加入した団体から出ます。加入日は早くて申請の翌日で、証明書の発行の早さや書かれる項目は団体ごとに違います。急ぐときは、加入日と発行の時期を申込みの前に団体へ確かめます。

申込みは団体に直接します。近くの団体は一人親方の団体の一覧から探せます。

出典

制度の内容は、上の資料で確かめた時点のものです。手続きの細かい扱いは労働局・労働基準監督署や団体によって違うことがあるので、申し込む前に確かめてください。